有機野菜って

有機野菜はある調査で、「安心・安全」「環境に優しい」「おいしい」「健康に良い」
といったイメージを抱く人が多いという結果が得られた一方で、
化学肥料や農薬が原則として使用されないことを知っている人は、40.6%です。
「わからない」と答えた人も34.4%いました。
「有機栽培野菜は、なんとなく安全」という人が、まだまだ多いのです。

 

そこで有機栽培野菜についておさらいしておきましょう。

 

有機野菜とは、

有機栽培によって生産された野菜です。
ややこしいですが、有機栽培は、米、果樹(果物)などにもあります。
ここでは有機栽培について説明していきます。

 

有機栽培の「有機」とは、化学肥料に代表される「無機物」に対して使われる言葉です。
狭い意味では、化学で使われる「有機・無機」とは少し概念が異なることを覚えておいてください。

 

有機栽培で使われる肥料

自然界にある草や動物の糞などを発酵させて肥料にしたものを使います。
工場で作られる「無機肥料」とは違い、微生物を介在させるため、
できた肥料も自然界にごく普通に存在する物質となります。
そのことが安心感や環境に優しい、といったイメージを持たれる要因になるのでしょう。

 

有機栽培では、病気や害虫の被害も出にくい

と言われています。
有機栽培をしている畑や田んぼでは、多くの微生物や昆虫が存在。
自然の生態系が形成されているのです。
そこでは、一部の害虫が大量に発生することも、病気が蔓延することも少ないと考えられています。

 

また、有機栽培に適した野菜の品種を選ぶことで、病気に強い種類が生育。
さらに、比較的安定して栽培できる時期に作物を植え付けることで、
病気や害虫が少なくなります。

 

それに虫が入らないよう、ネットを張るなどの対策がとられ
中が蒸れないように工夫されたトンネルの資材が開発されています。
このような栽培技術の向上や、資材開発も進歩も有機栽培を普及させる要因になりました。

 

有機栽培は、植物を健康に育てることで、病害虫に強い身体を作りますから
収穫したものを洗わずに食べても、全く問題なく食べることができるのです。